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イロドリコラボ(Irodoricollabo)の新井です。
これまでに中小企業との商談1000件以上・起業後は取引社数150社以上の獲得を経験してきました。その中で得た学びをもとに、個人事業主・フリーランスの方向けに、BtoB営業・企業案件の獲得・ビジネス成長のポイントを発信しています。
今回は、「契約トラブルを防ぐために知っておくべきこと」 についてお伝えします。
ぜひ最後までご覧いただき、ビジネスのヒントとして活用いただければ幸いです。
フリーランスや個人事業主にとって、契約は仕事を円滑に進めるための重要な要素です。しかし、契約内容を十分に理解していないと、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。特に企業との取引では、曖昧な契約が原因で報酬未払い、追加業務の強要、契約解除などの問題が発生することがあります。
1. そもそも契約とは?
(1) 契約の基本
契約とは、双方が合意した内容を法律上の義務として履行する約束のことです。口頭契約も法的には有効ですが、証拠が残らないため、基本的には書面(または電子契約)で契約を交わすことが推奨されます。
(2) 契約書の役割
契約書は、以下の役割を果たします。
業務範囲を明確化: どこまでの作業を行うのか明確にする。
報酬・支払い条件の記載: 支払いのタイミングと金額を明確にする。
責任範囲を明記: どこまでがフリーランス側の責任かを記載する。
トラブル時の対処を定める: 契約解除や損害賠償の条件を決める。
2. 契約トラブルの主な原因と防止策
(1) 報酬未払い・遅延
原因:
口頭契約のみで進めたため、証拠がない。
契約書に支払期限の記載がない。
企業の経営状態が悪化した。
防止策:
契約書に支払い期限を明記する(例:「納品後30日以内に銀行振込」)。
前払いまたは分割払いを交渉する。
請求書を送付し、期日を過ぎた場合はリマインドを行う。
(2) 業務範囲の拡大
原因:
契約に具体的な業務内容の記載がない。
クライアントが追加業務を依頼してくる。
明確な追加費用のルールがない。
防止策:
業務範囲を契約書に明記する (例:「○○作業を含むが、それ以外は別途見積もり」)。
追加業務が発生した場合の費用を明示する (例:「新規作業は時給〇円で対応」)。
契約書の範囲を超える業務は、別途契約を結ぶようにする。
(3) 契約解除・途中キャンセル
原因:
クライアントの都合で一方的に契約を打ち切られる。
キャンセル時の違約金が明記されていない。
長期契約の途中で条件が変更される。
防止策:
契約解除の条件を明記する (例:「納品前のキャンセルは〇〇%の違約金が発生」)。
長期契約では、一定期間ごとに契約更新のタイミングを設ける。
報酬の支払いを前払いまたは段階的な支払いにする。
(4) 著作権や知的財産権の問題
原因:
納品物の権利がどちらに帰属するのか明確でない。
クライアントが納品物を無断で二次利用する。
著作権譲渡の範囲が曖昧。
防止策:
契約書に著作権の帰属を明記する (例:「納品物の著作権は譲渡しないが、商業利用は許可する」)。
使用範囲や改変の可否を具体的に記載する。
二次利用や転売に関する条項を含める。
(5) 秘密保持・競業避止義務
原因:
クライアントの機密情報を守る必要があるが、具体的なルールがない。
フリーランスが同業他社と取引することを禁止されるケースがある。
防止策:
NDA(秘密保持契約)を締結する (守るべき情報と期間を明記)
競業避止義務の範囲を明確にする (例:「契約終了後○ヶ月は同業他社の仕事を受けない」)
過度な競業避止義務には交渉する (あまりに広範囲・長期間な制限は避ける)
3. トラブルが発生したときの対処法
(1) まずはクライアントと話し合う
冷静に状況を整理し、証拠を提示する。
メールやチャットなど、文書でやりとりする(証拠として残る)。
契約内容を確認し、相手に伝える。
(2) 弁護士や専門機関に相談する
報酬未払いの場合は「内容証明郵便」を送る。
日本司法支援センター(法テラス)に相談する。
フリーランス向けの法律相談サービスを活用する。
(3) 今後の対策を講じる
トラブルになった契約書を見直し、改善する。
事前にリスクを回避する契約を整備する。
信用できるクライアントかどうか、事前にリサーチする。
まとめ
契約トラブルを防ぐためには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。
必ず書面(または電子契約)で契約を交わす
報酬・業務範囲・著作権・契約解除条件を明記する
追加業務や値下げ交渉は明確なルールを決める
トラブルが発生したら、証拠を残し、冷静に対処する
契約に関する知識を身につけ、安全に仕事を進めることで、フリーランスとしての活動をより安定させましょう!
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